レースの基本的ルール
数えればキリがないほど沢山のルールが存在しますが、このページでは自動車レースにおける基本的な共通ルール(レギュレーション)を SIMレーサーとしてオンラインに挑戦する際に知っておきたい最低限のルールに絞って順番に説明をしていきます。
レースを公平に、安全に行うためのルールですのでオンラインレースに挑戦する前に一読しておくといいかと思います。
予選セッション
レースを始める前に必ず行われる 予選セッション
これは他スポーツなどのイベントで使われる”予選”とは少し意味が異なり、仮にこの予選で負けたから決勝レースに出場できない ということはありません。
”決勝レースをスタートする為の順番を決めるセッション”というのがモータースポーツで使われる”予選”の意味になります。
例えば、予選セッション15分間の中で一番速いタイムを出したドライバーが決勝レースを一番有利な位置である先頭からスタート出来る というものです。この先頭のことを”ポールポジション”と言います。
ポールポジションから順番に2番目に速かった人が2番目、3番目に速かった人が3番目・・・のように最後尾まで決めるのが予選セッションです。
決勝レースのスタートのやり方
「予選も終わりこれから決勝レース本番!」ですが、モータースポーツではスタート方法にやり方が2通りありますので焦らず順番に説明していきます。
- スタンディングスタート
- ローリングスタート
スタンディングスタート
まずは、スタンディングスタート
これは主に F1 や日本の SuperFormula が採用しているスタート方式になります
やり方は簡単で、予選セッションで決まった順番に先頭から並び、完全停車。その後シグナルの合図と同時に一斉にスタート。
これがスタンディングスタートです
運動会の徒競走のようなイメージですね。
ローリングスタート
ローリングスタートは名前の通り、動きながらのスタートになります。
主に WEC などの箱車レースや日本の Super GT が採用しているスタート方式
セーフティカーやペースカーと呼ばれる車の後ろに予選セッションで決まった順番に整列、ペースカーの速度に合わせてゆっくりと隊列を作りながらサーキットを回ります。その後、スタートラインに戻って来たタイミングでペースカーがピットに戻り、数秒後のシグナルの合図と同時に加速、レーススタート。という流れです。
文章で聞くと分かりづらいですが、一度体験すれば簡単です
コース外の走行禁止
無事に決勝レーススタート。「とにかく1番最初にゴールすればいいでしょ?走りたいところを好きなように走るぜ!」
という訳にはいきません。当たり前ですが、サーキットごとに走らなければいけない場所が決められていて、いかにその中で速く走れるかを競うスポーツがレースです。コース外を走ってはいけません。
コースごとに種類はありますが、道の両端に白線が書かれているのでその中を走りましょう。白線のすぐ外側に縁石やグラベル(芝や砂)がありますが、ここは走路外。
走路外走行とは、車のタイヤ4本すべてが走路外に出て走る状態。つまり、タイヤの外側2本は走路外に出ていても、内側2本が走路内に残っていればOKということ。ここのギリギリを攻めて走るのがレースの面白さ。
この走路外走行を トラックリミット違反 や オフトラック と言います。

走路外走行してしまったら?
仮にレース中、走路外走行をしてしまっても1発で失格やペナルティになることはありません。複数回(又は大きなタイムゲインのある違反)してしまうとタイムペナルティなど受けます。
オフトラックしてしまった場合、コース上に戻らなければいけませんが 後続のマシンを邪魔してはいけない というルールも存在します。
オフトラックにいるあなたが、急いでコース復帰したいが為に 後方確認を怠り後続と接触、両者クラッシュによりリタイア。なんて状況は起こり得ます。この場合はあなたに対して重いペナルティが課されますので、コース復帰の際はしっかりと後方確認し誰の邪魔にもならないタイミングで戻りましょう。
もし予選中にトラックリミット違反をした場合はアタック失敗扱いとなり、タイム抹消されてしまいますので注意
集団で走っている中でオフトラックしてしまうと、後ろから次々とマシンが来て全員が過ぎるまで戻れない。ということもあるわね。早くコースに戻りたい気持ちを抑えて後ろをよく確認よ!
Un Safe ReJoin が危険な理由
ちょうどお手本のような 危険なコース復帰を捉えましたので 反面教師として引用させて頂きます(原因となったマシンは身内なので許されるはず※投稿主は被害者側)
3クラスによる混走レースのスタート直後のシーンです
トップカテゴリーのマシンが後方確認を怠ったコース復帰をしたことで 下位カテゴリーを2~30台巻き込んでの大クラッシュとなってしまいました・・・
— Shun Ishimaru (@krn_racing) January 13, 2025

レース中に提示されるフラッグ(旗)の意味

レース中には様々な色のフラッグが振られ、自車に対してコース状況を教えてくれます。
レースカテゴリーで若干の違いや、専用の旗色がありますが基本的な色のルールは同じなので覚えておきましょう。SIMソフトによっては若干の模様の違いや、システム上存在しない旗があることも注意。
覚えておきたいフラッグは下記の8種類
- グリーンフラッグ
- イエローフラッグ
- ホワイトフラッグ
- ブルーフラッグ
- レッドフラッグ
- オレンジボールフラッグ
- ブラックフラッグ
- チェッカーフラッグ
グリーンフラッグ
レース開始時や、セーフティカー先導などで一時中断後の再スタート時に振られます。
コース上が安全にレースが出来る状態になった合図と覚えておきましょう。決勝レーススタートのシグナル合図も緑色です
イエローフラッグ
フラッグが振られているその区間において、通常のレース速度で走ることが危険とされる何かしらの原因がある場合に振られます。
例えば、スピンしたマシンが停止している場合や、壊れた車のパーツが散乱している場合、動いてはいるが故障などで極端に遅い車がいる場合などです。
イエローフラッグが振られている区間ではオーバーテイク(追い抜き)が禁止されます
追い抜いてしまった場合は”何秒以内に○○号車にポジションを返せ”などの警告が出ますので指示に従いましょう。これも無視すると重いペナルティが課され、最悪の場合 失格になります。

実際のレースでは減速し、コース上のアクシデントにすぐに対応できるよう準備をしなければいけませんが、SIMでは減速しなくてもペナルティは受けません。あくまでも”この先でなにかアクシデントがあるよ”という警告と、”オーバーテイク禁止だよ”の2種類の意味で使われます
イエロー区間が終了した地点でグリーンフラッグが振られます。
ホワイトフラッグ
レースカテゴリーにより意味が全く異なる旗。SIMでは残り周回数が1周。最終ラップの合図で振られます。iRacing がこのホワイトフラッグを採用。
日本国内のレースなどでは、前方にマシントラブルなどで低速走行をしているマシンがいる場合に振られますね。また緊急車両などがいる場合にも同様に振られることがあります。イエローフラッグとの違いは注意喚起だけの意味で、減速指示や、追い越し禁止などの制限がありません。(SIMではこのルールで振られる白旗を見たことないので参考までに)
ブルーフラッグ
SIM初心者のうちは黄旗と同じくらいよく見ることになるであろうブルーフラッグ(青旗)
各マシンに名指しで振られるフラッグで、自分の数秒後ろに速い車が近づいて来た時に振られます。青旗が振られた場合、後ろには自分よりも1周以上速いマシンがいるので 安全な場所でその車に対して進路を譲らなければなりません。(自分が周回遅れになった合図でもある)
たとえばストレート区間でレコードラインから外れて譲ったり、コーナー手前で減速し、その車が通り過ぎるのを待ったりして消化しましょう。
SIMソフトによりますが、長い間この青旗を無視して後ろの速い車を塞ぐ行為はペナルティ対象になります。ペナルティにならない場合もありますが、それはマナー違反になりますので、青旗が振られてしまったら素直に譲りましょう。
初めはどこで譲るか迷ってしまいズルズルと走りがちですが、目安は青旗が振られてから半周以内、遅くても1周以内には譲りましょう。相手は自分よりも圧倒的に速くて上手いドライバー、ある程度は上手に追い抜いてくれます。
レッドフラッグ
これはSIMソフトには導入されておらず、実際のレースでのみ見ることが出来ますが、重大なアクシデントによりレース不可能として一時中断の合図で振られます。
赤信号と同じような感じですね。
例えばクラッシュしたマシンのパーツが広範囲に散らばっていたり、大雨で安全が確保できない場合に振られます。
オレンジボールフラッグ
これは各マシンに対して名指しで提示されるフラッグで、自車または、他車に対して危険が及ぶ可能性があると判断された場合に振られます。
走行中、そのまま走行することが危険(破損や異常など)と判断され、オレンジボールフラッグが提示された場合は速やかにピットに戻り、当該箇所を修理するまでコース復帰は認められません。
この旗を無視して走行を続けた場合、1発で失格になることもあるので必ず守りましょう。
ブラックフラッグ
各マシンに対して名指しで出されるフラッグの1種で、ペナルティを課された場合にブラックフラッグ(黒旗)が提示されます。
トラックリミット違反を複数回繰り返した場合、イエローフラッグ区間で追い抜きをして戻さなかった場合、コースをショートカットして走行した場合などです。
レース中に見たくない旗ですね。
チェッカーフラッグ
レース終了、ゴールの合図で振られるフラッグです
既定周回数を待たずにチェッカーフラッグが振られる凡ミスが過去に F1 で起きましたが、既定周回数を走る事よりも、チェッカーフラッグが振られたその時点をレース終了とする。というルールの方が効力が強く、1周短い距離で終わったレースもありました。
ピットの関するルール
レースも進み、燃料が無くなりそう。そんな時はピットに入りましょう。ピットは燃料補給やタイヤ交換、壊れたパーツの修復など、レース中のマシンの整備を行う各チームの基地になります。
多くのサーキットではホームストレートの真横に設置されており、最終コーナー手前の位置に入り口があります。事前に入り口を確認することもレースをするための大事な準備です。
このピットは全チームのマシンが行き来するためエンジニアなど多くの関係者がいます。その為、ピットレーンでは速度制限が設けられています
速度上限は各サーキットにより前後しますが、60~80kmの場合がほとんどです。
これを超えてピットレーンに進入、走行した場合 タイムペナルティ や ストップ&ゴー という重いペナルティが課されますので注意。

まとめ
いかがだったでしょうか?
ここまでに紹介したルールを覚えておけばオンラインの世界に挑戦しても怖いことはありません。以上のルールを守り如何に最速でサーキットを周回し、一番最初にチェッカーフラッグを受けるかがモータースポーツです。
ソフトによりSC導入(セーフティカー)などありますが、対応するソフトが少ないので割愛。
紳士的な走りで、よいSIMライフを送ってください。

